きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】
そっとひとつ……。


小さな小さなため息をついた。


きっと……これで……よかったんだ。


吹き抜ける風は、蒼空くんと会った10月の初めよりも冷たくなって、キンとするぐらいだけど……。


これがもっと冷たくなって、それから一気に緩んで暖かくなれば……。


きっと、あたし……。


こんな風に、蒼空くんと話した公園のベンチになんて、未練がましく座ってない。


きっと、もっと、きれいサッパリ忘れられる。


そう……。


忘れられるよ。


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