ご主人と使用人
「そんなすごい人たちがいるのに、なんで私なの?」
「さぁ……私にも基準がわからないんだよね。
別に嫌われてはないんだろうけど、お気に入りではないみたいな……」
「ふぅん………」
まぁ、所詮は金持ちの気紛れか子どもの遊びか………。
飽きられないように気を付けよう。
「そういえば、凛々はどんな服作るの?」
「えっとねー、普段着に使えるものからコスプレ衣装までなんでも!
特にフリフリなのを作るのが好きだなー」
私は着ないけど、と付け足して、凛々は楽しそうに話す。
「よかったら見に来てよ!作るだけで着てくれる人がいないから、つまんなかったんだー。
前は綾香お嬢様によく作ってたんだけどね」
そう言うなり私の腕を引っ張り、ドアノブに手をかけると、
ひとりでに動くドアノブ。
あれー、前にもこんなことあったな、ってぼんやり考えながらも、
凛々の手を引いた。