十五の詩
「ユニス…」
今、隣りで歩いているのがリオピアの王子だということが、ルナには信じられない心持ちだった。
「何だか夢を見ているみたい」
「夢、ですか?」
「そう…。でも夢だったらいいのにって、さっきまでは思っていたんです」
エスターはどうしているだろう。お母さんはどうして死ななきゃならなかったんだろう。
──涙が滲んできて、ルナは指先でそれを払った。
ユニスは慰めるように言った。
「夢だったらいいのにと思うことがあったのなら、夢を見ていてもいいんです」
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