【短編】灯り
これを聞いて僕は更に後悔してしまった。

なんで神様は僕にこんな試練を与えたんだろう。

君に想いを伝える事さえ出来ない僕が、

こんな大きな試練を乗り越えれるだろうとでも思ったのか?

僕は悔しさが溢れてきて、君の前で涙を流してしまった。

すると君が───





「知くん?笑って…よ…。



泣くのは…私だけで…十分…だよ?



だから……笑って。



ずっと…ずっと…笑顔で…いて…ね」





そう言った君から、一筋の涙がこぼれ落ち

君は静かに目を閉じた。





それから僕は笑顔を1番大切にして、

今も君の分まで生きているよ。

この約束は絶対に守るから。

君は、僕がそっちに行くまで信じて待っていて欲しいんだ。





───今日も月明かりが僕だけを照らしてくれている。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【短編】花飾りの魔法
詩帆梨/著

総文字数/818

恋愛(その他)6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あなたといると 素直になれないけど 本当は大好きなんだから。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop