甘いのは苦手です。
「何処の男なんだ?」

「知り合いなのか?」

「何?深柑は会ったことあるのか」

思い出したくないって言ってんのに茂雄は掘り返してくる。
深柑と美智瑠も丁寧に質問を返している。

「葉瑠夏、今後それ言ったら絵本買わないからな」

「えぇ!?なんでぇぇ!?」

喚く葉瑠夏を和也さんは慰めにはいる。

この状況をずっと黙っている奴が一人いる。
あの時から、一言も発していない。

関係ないのでほっとく。




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