甘いのは苦手です。
「尾形の事どう思ってンの?」

部屋に向かう足を葵依の方へ向き直す。

「どうって…別に何も思ってないよ」

「明日、行くのか?」

「あー…、それねぇー…」

話が長くなりそうだとテーブルを挟んで向き合う形で胡座をかいた。

キスをされた後、言い逃げのように「明日、迎えに行くから」と言い残し早速帰っていった。

断る隙も無かった。
まず言葉に出来なかった。
事の出来事が、でかすぎて頭がパンクしていた。





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