遠恋~君と恋をした日々~
交差点で、莉那と別れてあたしは眞子家へ向かっていた


歩いている間ずっと、眞子のことを考えていた


あたしが早く決断しなかったから、だから眞子は・・・


何をしてるのか気になって気になって仕方なかった


あたしの歩くスピードがどんどん速くなっていくのが分かった


「・・・着いた」


インターホンを押す勇気が、あたしにはなかった


どれだけ押そうとしたか、何度手をひっこめたか


何度、言うことを決めたか


10分経過したいま、あたしはインターホンを押す決意をした


「よしっ!押すぞ!」


やっとインターホンを押した


「はい?」
「あっ、藤原と言います。眞子いますか?」


男の人が出てきた










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