遠恋~君と恋をした日々~
「莉那何飲む?」
「そうだなぁ、メロンソーダ―かな?」
「あはっ、凪と一緒ジャン」
「そうなんだ?」
「裕生君は何かな?莉那聞いてきてよ」


あたしは今度こそ莉那の背中を押して“行け”と言った


最初は肯定していた莉那だけど、あたしの念に負けてしぶしぶ凪たちのほうへ行った


その隙にあたしは、莉那と凪と自分の分を注いだ


あたしはオレンジジュース
凪と莉那はメロンソーダ―


本当に裕生君のこと何も知らないんだよね・・・


少したって莉那が帰ってきた


「裕生君なんだって?」
「コーラだって」



コーラか


「はい莉那、持って行ってあげて?」


莉那の恋を全力で応援するんだって決めたから


嫌なキャラになっても、莉那を幸せにするためなら手段は択ばない


莉那の後姿を見て小さく“がんばれ”と言った


莉那の後に続いてあたしも席に戻った


「裕生君コーラス気なんだね!」
「おぅ。コーラ好きなんだ」


しゃべりやすいなぁ~








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