遠恋~君と恋をした日々~
外は真っ赤な夕日で染まっていた


「・・・綺麗」


ぼんやり夕日を見ながら路地を歩いていた


莉那おいてきてよかったかなぁ


あたしたちの紹介した、裕生君を気に入ってくれるかなぁ


裕生君となら幸せになれるか


あたしが決めることじゃないのにね


あたし達が紹介したからって何の意味もないね


莉那・・・あたしね、どうしても莉那に幸せになってもらいたいんだよ


トボトボと歩いていると、隣に車が止まった


真っ黒で大きい車の中から男の人たちが出てきた


―――グィッ


「きゃっ!ちょっ、や・・んだ。離・・・っ」


手をつかまれたと思ったら、お腹を殴られてあたしは気絶した


・・・凪助けて


助けて・・・・・・










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