遠恋~君と恋をした日々~
早く消えるように


どんなに痛くても、どんなに血が出ても


我慢してこすり続けた


涙を流しながら


「これだけはお願い。あたしは望んでしたわけじゃないの!今は信じてくれなくてもいい。それでもいいから、あたしのことをもう一度信じてくれるなら。2日後の金曜日に駅で待ってる」


凪に用件だけを言って、凪の部屋を出た


カチャンと音を立てて閉まった扉を背後に、息を吐いた


そして、ゆっくり歩きだした


「梅さん、あたし帰りますね」
「あっ、あたし送るわ。車だすから」
「ありがとうございます」


梅さんの後に続いて、凪の家を出た


「あの梅さん・・・・・・」






















< 299 / 424 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop