イケメン御曹司の秘密の誘惑

「……潤……」

そっと彼の頬を両手で包む。

濡れた睫毛がフワリと揺れて彼が私に目を向ける。

……いけない。
きっと、いつもの彼の手口よ。

そんな目で私を惑わせて…、またいつか奪い取るつもりなのよ。

……この結婚には彼の全てがかかってるの。
データを破壊されたら、潤は…きっと、後悔する。
今の自分の行為を。
愚かだった、と。


「…比奈子…」

……駄目。
甘い声に誘惑されちゃ。

彼を科学者として、……経営者として、…成功させるの。
私の愛を、そこで証明するのよ。




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