イケメン御曹司の秘密の誘惑
ドアがパタリと閉まった瞬間、彼女は私を睨み付けた。
炎のような激しい眼光。
その視線は私に、自分はとてつもない罪人だと思わせる程の敵意に満ちている。
「……」
私はただ黙ってそれを甘んじて受ける。
初めて潤に愛を告げた時、彼にハッキリと言われた。
九条冴子と結婚するつもりだと。
私を愛したりはしないのだと。
そんな彼を誘惑したのは私。
頑なだった潤の心を揺さぶり捕らえたのも私。
この人に怨まれるのは当然だわ。
彼女の熱くたぎる視線を受けながら、私は静かに彼女を見返していた。