美しいあの人
言いすぎたか。こんな風に言ったことなかったし、驚かせたかもしれない。
「貢いでもらおうなんて思ってませんよ……」
「でも色々貢がれてるじゃないの」
泣きそうだった。
でも泣いたらいけないように思ってこらえる。
泣いたらきっと「ほらやっぱり泣いた。だから言いたくなかった」といって、
これまでの全てがなかったことにされてしまうような気がした。
だから、祐治が話すまで待つしかないと思った。
そっと祐治の顔を見たら、彼もまた困ったような顔をしている。
しばらくして祐治が口を開いたが、その口から出たのはあたしが待っていた言葉ではなかった。
それはあたしをさらにびっくりさせたのだ。
「ああ、エリなら分かるのかなあ。いくらくらいするものなんですかね?」
「なにが?」
「時計とか、今日の服とか」
「まさか祐治、どのくらいの値段なのか分かってないの?」
「はい。高いんだろうな、くらいには思ってましたけど」
物欲というものがない人なのだろうか。
もしかしたら欲というもの自体が欠けているのかもしれない。
欲があっても、
ブランドなんてヴィトンとシャネルしか知らないっていうホストも実際いるしなあ。
「貢いでもらおうなんて思ってませんよ……」
「でも色々貢がれてるじゃないの」
泣きそうだった。
でも泣いたらいけないように思ってこらえる。
泣いたらきっと「ほらやっぱり泣いた。だから言いたくなかった」といって、
これまでの全てがなかったことにされてしまうような気がした。
だから、祐治が話すまで待つしかないと思った。
そっと祐治の顔を見たら、彼もまた困ったような顔をしている。
しばらくして祐治が口を開いたが、その口から出たのはあたしが待っていた言葉ではなかった。
それはあたしをさらにびっくりさせたのだ。
「ああ、エリなら分かるのかなあ。いくらくらいするものなんですかね?」
「なにが?」
「時計とか、今日の服とか」
「まさか祐治、どのくらいの値段なのか分かってないの?」
「はい。高いんだろうな、くらいには思ってましたけど」
物欲というものがない人なのだろうか。
もしかしたら欲というもの自体が欠けているのかもしれない。
欲があっても、
ブランドなんてヴィトンとシャネルしか知らないっていうホストも実際いるしなあ。