Nocturne

答えが出ないまま





「…ならどうして、俺に相談なんかするんだよ」

「え…?」

「相談するってことは、高柳に行きたい気持ちも、全くないわけではないんだろ?」




それは私は、



「…そうだね」




否定はできない。

やっぱり、
―――皇への想いはいまだに消えてなどいないから。




「…今、私直属じゃないけど秘書だから、多分また、秘書になるんだと思う」

「え、姉貴秘書なのか?」

「うん、向こうで秘書検定1級取ってたから」

「…やっぱすげぇわ、姉貴」




< 123 / 189 >

この作品をシェア

pagetop