涙空
がやがやしてる教室の中、ひとりも知ってる人がいないあたしは
1人席に座っている。
あたしは下を向いた。
その時
「よっこらせ〜」
ドスンとあたしの前に誰かが座った。
顔を上げて見てみると…
「げっ…!!」
さっきのあたしを馬鹿にしていた男子だった。
「げって…ひどいなぁ」
金髪の男子は笑いながら言った。
なんでこいつあたしの前の席なの?
あたしはまた下を向いた。
「ねぇ、名前なんて言うの?」
金髪の男子が言った。
あたしは何も言わなかった。