俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

(会いたい人がいるから)


口をむぐむぐと動かしながら、蒼は一人うなずいた。



「もうそろそろ夏の暑さも収まってもいいのにねえ」


記録的な猛暑と連日伝えるテレビを見ながら、蒼ママが呟いた。


「まだ8月だもん。そりゃないでしょ?」

「そうだけど…何だか最近、妙に暑さが痛々しいというか」


ママが片手に持ったエアコンのリモコンでまた一度温度を下げた。


「そう…かな?」


別に何じない蒼は首をかしげた。



< 116 / 353 >

この作品をシェア

pagetop