俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
「そそ。あのとき「あお死ぬなーー!」なんて叫んじゃってさ」
「「結婚してくれーー!」だっけかにゃ?」
二人がお腹を抱えて笑い出す。
蒼は馬鹿にされたようで、真っ赤な顔のまま膨れ面になる。
「あおとけーくんだけはあの頃のままだよね」
美津子は羨ましそうに、目を細めた。
千鶴も大きく頷いて微笑む。
「あの頃のまま…………?」
蒼と啓太くんの居場所とか
過ごす時間とか友達とか
目指す夢とか
何もかもがすれ違っているはずなのに――