俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
(きっと魔法の力を使うと…すっごく体力を消耗しちゃうんだわ……)


まぶたも重くなってきて、もう頭の思考もどこかへ飛ばされそうになる。


(フレンったら…………)


耳の奥で、あの優しい声が幾重にも響き渡る。


(私に……なんて……キス……どうして…)


続きのセリフさえもわからなくなって、蒼は、そのまま死んだように睡魔に飲み込まれた。


(私……フレンのこと……………)






(…………)










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