ANGELCATS STORIES
そこで、あすかとお母さんはお父さんの運転する車に乗って、

まみをむかえにゆきました。田中さんのおうちにつくと、まみはひとりで

寂そうにしていました。

「まみちゃんもお家へいらっしゃい」

 お母さんが優しく言いました。

「まみちゃん おねえさんといっしょにくらそ」

 あすかもまみに言いました

お父さんは、にこにこしてまみの頭を撫でてくれました。

「はい まみはいっしょにくらしたいです おむかえにきてくれて

ありがとう」

 まみはうれしそうに言いました。

 こうして、あすかとまみはいっしょに暮らすことになったのでした。

 まみはまいにち、おうちの中をパトロールします。

「ここはだいじょうぶ」

「こっちもおーけー」

 まみはとっても幸せです。

「おかあさんおかえりなさい びょういんは こんでましたかー」

「あすかちゃんおかえりなさい いっしょにけづくろいしましょー」

 まみはおかえりなさい、が大好きでした。

 ある日のこと、病気がちだったお母さんが入院することになりました。

病院はとても遠いところにあるので、あすかもまみもお見舞いにゆけま

せん。お父さんだけがお仕事がおわってから病院にゆきました。

あすかもまみもさびしくてたまりません。

「あすかちゃん おかあさんいつかえってくるの」

 まみはまいにち、あすかにたずねました。

「しんぱいしなくてもだいじょうぶ あしたはかえってくるから」

 あすかはそう言って、まみをなぐさめてくれました。でも、あすかも

お母さんのことがとても心配だったのです。

「かみさま おかあさんがよくなって あしたかえってきますように」

 あすかとまみはねこの神様にまいにちお祈りをしました。
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop