【完】不良彼氏の甘いkiss

唯が去ろうとしているその時

『待って。』

おおおッ。今、恋愛小説見てるみたい・・・大河君が唯の手首を掴む。

『・・・・俺・・・好きだ。』

『ぇ?』


「嘘ぉ・・・両思い?!」

「そうみたいだな。」

喜んでいると隣にいる廉はニコッと笑ってくれた。親友として嬉しいよね・・・


『ほっ本当?!』

『ぁあ・・・明日から彼女っつー事で!ぁッ!今日からか!』

『うん!』

唯、嬉しそう。それに大河君もカッコいい台詞言うねぇー、顔が火照っちゃう。

「よかったな。・・・大河」

「うん。唯・・・よかった」

2人して遠いところを見つめる。なんか自分の子供の成長を見守る親みたいな気持ちだね。

「じゃー行くかっ!」

「うん。」

「ぁーそうだ、」

歩き出す拓馬の傍に廉君が行き、なにかを呟いた

「じゃあな」

「はぁ?!うるせぇーッ!!」

なに話したんだろう。

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