Never Ending Story
今…なんて言った?
この優しくて可愛らしい少女が
その可愛い口でなんて言った?
「へ………?」
今度は眉間にシワを寄せる
おいおい可愛い顔が台なしだよ?
「ムカつくって言ったんだよ!!!!聞こえないの?」
「む…ムカつくって…」
「はぁ?ムカつくの意味も知らないの?ばっかじゃないの?」
媛ちゃんは綺麗なふわふわの髪を乱暴に掻き分ける
「いや…なんで?」
1番知りたいこと
媛ちゃんは唇を噛み締めキッと睨んでくる
「覚えてないのかよ…」
小さく小さく呟く
「赤神恋……あんたなんていなければよかったのに……」
「どうして…どうして!!!なんでよ媛ちゃん!!!」
私は必死に訴える
「一人だけ幸せになろうなんて…私が絶対に許さない!!!!!!」
媛ちゃんはカッターを取り出す
「それは…!!」
私がいつも持ち歩いていたカッターしっかり平仮名で「あかがみ」と書いてある
黄緑と白のストライプのお気に入りだったカッター。まぁ百均だけど…
昨日無くしたと思っていた
「なんで媛ちゃんが…?」
私の声は震えていた