異世界転入生
「あ、ユリン!どうしたの?」

ライナは、少女に近づき話しかける

「このホウキ、ユウちゃんのホウキじゃないかと思って、持ってきたのです」

そう言うユリンの手には、ホウキが握られていた

「あ…ホントだ、僕のだ!」
「もう、ユウしっかりしなさいよ」
「ハハハ…そういや、どうして良いか分からずに、その辺に立てかけといたんだ」
「まったく…ちゃんとしまいなさいよ」
「分かってるよ
ありがとう、ユリンちゃん」

お礼を言い、ユリンからホウキを受け取るユウ
そして、先ほど杖をしまったように、ホウキを片付ける
ユリンはニコニコしながら、それを見ていた

「ユリンの笑顔は可愛いよー!」
「ちょっと待て」

ユリンに飛びつこうとしたライナをユウが襟を掴んで止める

「ちょっと!何で止めるのよ!?」
「ライナの飛びつきをくらったら、ユリンちゃんが吹き飛ばされる」

ライナはそう言われて、ウッと詰まる
今日1日、ライナに何度も飛びつかれたユウが言うのだから、反論出来ない

「楽しそうですね~」
「そうかな?まぁ、退屈はしないかな」
「なによそれ!!てか、離してよ!飛びつかないから!」

ライナの声に、ユウはジーッとライナを見、仕方なく手を離す
もう一度ユリンに視線を戻した時、ユリンの着ているローブについていつバッジが目にとまった

「へぇ~、リンゴのバッチだ~」
「わぁ~!ホントだ、可愛い♪」
「そうですか!?嬉しいです♪」

2人にバッジを褒められ、照れながら笑うユリン
再びユリンに飛びつこうとしたライナは、やはりユウによって捕獲されたのだった

「そういえば、ユリンちゃんって何処のクラス?」
「私は同じクラスですよ」
「え!?気付かなかった」

ユウは驚き少し申し訳なさそうな顔をしたが、ユリンは気にしていない様子で続ける

「転入初日ですし、ライナちゃんがそばにいたから、それどころじゃないので仕方ないですよ」

ユリンの言葉に、そういえば…と今日1日を思い返すユウ
何かあれば、ことあるごとに飛びつかれ…もちろん、色々と教えてもくれたが…
気付けばリュウに引っ張られ…

(今日、2人以外と話してないかも)

セリーヌの事はカウントしていないユウ
わざとなのか、それとも単に忘れているだけなのか…多分後者だと思われる
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