異世界転入生
(何気に楽しそうだなぁ…ユリンちゃん…)

小さく跳ねているユリンは、とても楽しそうに笑っていた
自分で跳ねた方が楽しそうな気もするが、ユリンは今の状況で満足しているみたいだ

「あ、そろそろ教室戻らないと、遅刻しちゃいます」
「えー…もう、そんな時間」
「十分、気分転換できたじゃん、戻ろう」

ユリンとユウはさっさと雲から降りるが、ライナはなかなか降りてこない
多分、次の授業が演習じゃないからだろう
渋るライナを見て、2人は顔を見合わせて苦笑いをした

「ライナ、サボっても先生に見つかると思うよ」
「ですです!先生は魔法一通り使えるですよ!
千里眼で一発で見つかりますです!」
「うぁ~…そうだったぁ…」

2人そう言われ、ライナは渋々雲から降りてきた
3人揃ったところで、教室に向かう
教室の近くまで来ると、クラスメイト数人も教室に向かって歩いてた
休憩時間が長いので、それぞれ好きな所で休憩してきたのだろう
教室に戻ると、ほぼ揃っていた

「はーい、皆揃ってる~?
あれ…セリーヌが居ないね…まったく、あの子は何してんのかしら」

リーナはため息をつき、目を閉じる…そして、目を開ける
千里眼で探しているようだ…皆静かに見ていた

「いたいた…まったく、手のかかる子だわ」

そう言って、リーナはパチンと指を鳴らす
すると、ボンッとリーナの横に煙が出てくる
皆が驚き煙を見ていると煙が晴れ、そこにはセリーヌがいた

「セリーヌ、さっさと席につきなさい!」

何をしていたのか分からないが、ポーズを決めてるセリーヌにリーナは一言そう言った
セリーヌは、キョロキョロ辺りを見回し状況を把握していた

「あら、私としたことが、私の美しさに夢中になって時間を忘れていましたわ」
「「「「「………」」」」」

皆は呆れた眼差しを送ったが、それに気づかないセリーヌ
ある意味、一番幸せなのかもしれない…
セリーヌが席につき、授業は始まった

「それじゃ、魔力の授業を始める!まず、教科書を配るわよ~」

リーナはそう言って、本の山を出して魔法をかけて皆の席に1冊ずつ配る
綺麗にストンと机の上に降りてきた『魔力』と書かれている教科書を、それぞれ手に取る
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