運命のヒト

そのあと、なんだかんだとシロのペースで部屋飲みに突入。

さすがの大我もシロという強敵の前では、若干ペースが乱れるらしい。


……まぁ、もっと乱されまくってる女がここにいるんですけどね。


「じゃーんけん、ぽいっ。
うっしゃ! 大我の負けー」

「チッ」


お酒の買い出し係になった大我が、ブツブツ言いながらコンビニに出かけていく。


シロとふたりきりになると、テレビのにぎやかな音声が妙に白々しく響いた。

あたしたちが座っている床の上は、すでに空き缶と空き瓶だらけだ。
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