運命のヒト
だけど、わかってた。
何度もタイムスリップを繰り返していれば、どこかで携帯を手に入れることも可能だ。
何より、画像フォルダのあたしの写真が動かぬ証拠。
そうわかってるけど、認めたくなくて。
「……長い寄り道をしてしまったんだ。けど、もう終わりだ」
シロはあたしの手から携帯を取った。
力の抜けたあたしの指は、すんなりとそれを離した。
「今度こそ帰らなきゃ」
徐々に上り始めた太陽が、彼の輪郭を照らす。