運命のヒト

あたしは、足に力が入らなくなっていくのを感じた。その場に膝をついて崩れた。


「……嫌……」

現実を受け入れるのを拒むように、かぶりを振る。

「嫌……そんなの絶対っ……」


たとえばシロが犯罪者とか、悪魔とか、怪物とか。

愛してはいけない存在だったとしても。


同じ時間の、この世界の、どこかで生きていて繋がる可能性が1%でもあるなら良かった。

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