桜、雪、あなた



「…ううんっ
あっ、あたしこそ!」





こんな事になるなんて
思わなかった





「や、おれが…」

「ううんっ」





…でも、きっとヨウスケくんだって





「ミオちゃん…「あっ、あたしっ……」」





思っていなかったでしょ?





「なし、た?」










…あたしたちは

もう
元に 戻れない。










『そんな不器用さがヨウスケくんらしくて』



『ミオって本当、不器用だよね』










絡まってしまった糸をほどく術をあたしたちは知らない。



あたしたちは

不器用、



だから。










「…あのっ……」










どうしようもない位
不器用で



ふたりで
目に
涙浮かべて

見つめ合って、



同時に微笑んで。





「………」

「………」










微笑みと沈黙ー



それは

きっと、





“さよなら”の

合図





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