桜、雪、あなた



「よっしゃ!行きますか!」





あたしはそう自分に言い聞かせた



今までに一体
何度同じ事を言い聞かせてきただろう。

だけど
そうでもしないと
体も心もボロボロになりそうで



その度
あたしは何度となく自分自身を励まし続けていた。





…我ながらたくましくなった、と思う。





『あーこのまま一生独身かー?』





一瞬
そんな事が頭の中をよぎる

(…おぇ。)

だけど
そんな不吉すぎる考えをあたしは大慌てで振り払って

(大丈夫!いつか誰か嫁にもらってくれるはず!!)

浮腫んだ足の痛みを抑えながら

今日最後の仕事を終わらせるべく、あたしは妙に気合いを入れて
大股で事務所へと向かった



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