桜、雪、あなた
「…っつ…うっ…」
…ヨウスケくんに
偶然会っただけで
こんなに
なっちゃって
疲れてるのに
足だって痛いのに
全力で走って息切らして
息苦しくて
仕方がないのに
…それなの、に
ヨウスケくんの声
懐かしかった
あたしの
あげた香水を
ヨウスケくんが今でも
つけていてくれているの
嬉しかった
ヨウスケくんの顔、見れて
嬉しかった
あたしがいた
ヨウスケくんに会いたかった
「ーうー…っつ…」
ー会いたかった。