桜、雪、あなた



「…っつ…うっ…」





…ヨウスケくんに
偶然会っただけで

こんなに
なっちゃって



疲れてるのに

足だって痛いのに

全力で走って息切らして



息苦しくて
仕方がないのに





…それなの、に



ヨウスケくんの声
懐かしかった

あたしの
あげた香水を
ヨウスケくんが今でも
つけていてくれているの

嬉しかった





ヨウスケくんの顔、見れて

嬉しかった
あたしがいた










ヨウスケくんに会いたかった





「ーうー…っつ…」










ー会いたかった。





< 148 / 198 >

この作品をシェア

pagetop