桜、雪、あなた



胸に手を当てる



「………」



ドクンドクン…



乱れる心臓の音が聞こえた




『まだドキドキしてる…』





涙が溢れる





「…ははっ何やってんのよ、自分っっー…っ…」





力なく笑う
あたしの声が

やけに大きく聞こえた。



昔の思い出が蘇る



崩れ落ちた体を支えるこの長椅子で

笑い合ってた日々が



まるで昨日の事かの様に蘇るー





零れる涙が
ポタポタと音を立てる





「はー情けないっ…」





震える指で

目頭を

口元を



押さえる





「……ばっかみたい
あたしっっーっ!!…」





息が、

詰まる



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