桜、雪、あなた





『ミオって本当、不器用だよねー』

『そんなにすきならさっさとコクっちゃいなよ』





ミキちゃんには何度もそう言われた。

だけど、あたしは
そうじゃない。



そうじゃ、なかった。



………初めて、

初めて だった。



自分でも

どうしてなのか
わからなかったけれど。



『側にいたい』

『それだけで いい』



それ以上の事を望まずに



『ただ、離れたくない』



そうひとりの人を
そんな風に思えたのは

ヨウスケくんが
初めて、だった。





体で繋がりたいとか

体で繋がればどうにかなるとか、
そんなの

なかった。



ヨウスケくんの笑ってる顔を見られるだけで

よかった





きっとこれが

“本当の恋”

なんだと思った。





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