人と僕
嘘…それは基本的に、ダメとされるもの
ただ、絶対ダメ…ではない
だって、嘘も方便…必要なときがあるから

僕の知り合いは「嘘は嫌い」だと言います
「人は何で嘘を平気でつくのだろう」…と
だけど、この知り合いも僕に嘘をついています
全くすべてを本心通りに言う事など、そう無いでしょう

その知り合いに、僕は聞きました
「嘘をついたことは無いのか?」…と

知り合いは言いました
「その人を気遣って、つく嘘は良い」のだと

つまり、僕についていた嘘は、事実を僕に知らせると僕が傷つくから嘘をついた…ということですね
確かに、その時はそれで良いかもしれません
その後を考えると分かりませんが…
人がつく嘘は「トラブルを避ける嘘」と「大切な人を傷つけないための嘘」あとは「無意味な嘘」とか「人を傷つけるための嘘」に分けられると僕は思います
まぁ「人を傷つける嘘」はダメだと分かります
「無意味な嘘」は人によって、どう思うか変わってくると思います
「トラブルを避ける嘘」と「大切な人を傷つけないための嘘」は、基本的に、良しとされています

事実、僕の知り合いも容認してました
ただ、知り合いに言いたいのは、僕についた嘘を僕に気付かれてはいけない…と言う事です

僕は「嘘をつくなら、嘘をついた人にその事を知られてはいけない」と思うのです
特に「その人を傷つけないためについた嘘」ならば、なおさら
だって、嘘をつかれていた…というショックと、真実に対する二重のショックを受けなければならないからです
守るどころか、2倍…いやそれ以上相手を傷つけることになります

なのに、知り合いは案外あっさり嘘を僕に告げました
「嘘が嫌い」だから…と言う知り合いに僕は「そう」としか言えませんでしたが
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