あなた色に染まりたい
「はは、確かに。まぁでも、結局は蓮だったな。来てくれて良かったな、紗羽。」


「うん。蓮、ありがとね。」


「良かったよ、何もなくて。」




ホッとした顔を見せる蓮。


それとは対象的に、さっきの蓮は凄く怒っていたけれど、それでもメチャクチャかっこ良かった。




食堂へ行くと、美香と悟が心配そうな顔をして待っていた。


さっきあったことを話すと、二人ともかなり怒っていた。




「紗羽、大丈夫?何もされなかったの?」




美香が心配そうに聞いてくる。




「うん、晴希が後ろに隠してくれたから。」


「そっか、晴希も役に立つことがあるんだね。」


「は?美香、それは失礼じゃね?俺だから守れたんだよ。」


「そうかなぁ。」


「そうだよ。」




美香はこんな風に言っているけれど、晴希のことは信用していると思う。


じゃなきゃ、この役目を頼む時に反対するはずだから。






こうやって、あたしの心配をしてくれる友達がいて、守ってくれる恋人がいて……


ホントに幸せだなぁって思う。


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