あなた色に染まりたい
そのうち晴希の右手が、あたしの服の中に入ってきて、胸を優しく包む。




「紗羽」




ベッドに寝かされ、服を捲り上げ、ブラのホックもはずされて……


こんなのいけないってわかってるのに……




「紗羽」




晴希が優しい声で名前を呼ぶたびに……


痛かった胸が癒されていく。




「紗羽、好きだ」




晴希が想いを伝えてくるたびに……


寂しい心が温かくなる。




あたしはそんな晴希に甘えてしまった。




気がつけば、愛撫されながら服を全部脱がされていた。




「紗羽」


「…は、るき……」




晴希の唇と指先に、あたしの身体が熱くなっていく。


だんだん何も考えられなくなってきた。


でも……




「紗羽、好きだ」




蓮からずっと聞いてない言葉。


今になって、胸がズキンと痛んだ。


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