あなた色に染まりたい
「美香」


「ん?」


「あたし、桜が好きになれそうだよ」


「うん、でも何で?」




















「蓮があたしを見つけてくれた場所だから」



















そう言って、微笑んだ。




振り返ると、美香も微笑んでいた。




「紗羽、行こっか?」


「うん!」




美香と手をつないで、卒業式が行われる会場へ向かった。


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