あなた色に染まりたい

WHITE3

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食事を終えて外へ出ると……


会社を出た時と同じように、風がヒューッと吹いてきた。




「寒い」




そう言いながら、両手を口の前で擦り合わせて、ハーッと息を吹き掛ける。




「あれ?……ねぇ蓮!雪だ!雪が降ってる!」


「ほんとだ」




二人で空を見上げる。


真っ暗な空から、真っ白な無数の雪が舞い落ちてくる様子は、凄く綺麗で吸い込まれそうな感覚に陥る。




「ホワイトクリスマスになったね」


「ほんとだな」




しばらく雪を眺めたあと、車に乗って、そのまま目的地へと向かった。


窓から外を眺めていると、どこを走っていても、クリスマスの色とりどりなイルミネーションが、目に飛び込んでくる。


そんな中、さっきからずっと降り続けている雪。


少しずつ、景色がホワイトに染まっていく。


イルミネーションさえも、すべての色がホワイトがかって見えてしまう。


綺麗だなぁ……
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