奇跡みたいな奇跡
ここから見る景色は
これで最後になる

私は手すりに手をかけて
まわりを見渡した

まま、ぱぱ・・・
ごめんね・・・
今から消えてなくなります

たっちゃん、今から
会いに行くからね

私は手すりに足をかけ手すり
の向こう側に行こうとしたときだった

「乃ノ香!!」

そこにはてっちゃんがいた

でもてっちゃんだけではなかった
てっちゃんのうしろには友恵がいた

なんで、友恵がいるの?

友恵は私のこと嫌いなはずなのに

「何やってんだよ!?」

聡哉もこっちにやってきた

「おい!もどれっ!!」

聡哉とてっちゃんは私のとこに
近づいてきた

「来ないでっ!!」

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