奇跡みたいな奇跡
そして何分ぐらい泣いたのかな
けっこう時間がたった

もう一時間目が始まってるな

「なんか、こんなに思いっきり
泣いたの久しぶり
スッキリしたよ」

友恵の目は赤く腫れ上がっていた

「もう、大丈夫
聡哉なんて知らない!!」

うそだ・・・
まだ未練あるのに・・・
友恵はがまん強いな

「もういいの?」

私はなるべくゆっくりと話した

「うん、諦める」

友恵は赤く腫れた目でニコッと
笑った

「っていうか、乃ノ香は聡哉に
告られたんでしょ?どうすんの?」

よくそんなこと言えるな・・・
辛くないのかなぁ

「どうしよ・・・断ったはず
なんだけど・・・」

「あいつ、チャンスって言ってたからな」

そんなことも言ってたの?

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