変態Tと友人タロの何も起きない日常



それにくらべてTは・・・


・背が少し大きい(179センチ)

・イケメン(自称)

・スポーツ万能(50メートル走っただけで酸欠)

・頭脳明晰(←この漢字なんて読むの?)


とまあ、綺麗に四拍子揃った完璧人間(自称)なのですよ!
タロなんかに喧嘩で負けるわけが・・・



あれ?こんなところに首を吊るのに丁度いい縄が・・・・・



はっ!夢でしたか・・・


まぁ、冗談はさておき

タロ「さっきから蹴ってんじゃねーよっ!」


T「ワロスwww」


普通に考えればTが間違っていて、正しいのはタロ
蹴るのを止めるのが当たり前です


でも、蹴るのを止めるわけにはいかないんですっ!


T「それには、深い事情が・・・」


タロ「ねーよっ!」


T「あれ?俺、口に出してた?」


タロ「思いっきしなっ!・・・だから蹴るなって!」


そう、止めるわけにはいかないんです・・・



何故なら彼・・・タロには隠された秘密があるからですっ!


タロ「だからねーよっ!」


T「嘘をつくな!・・・・・ほんとは蹴られて嬉しいんだろ?」



タロ「え!?」


T「ほら、正直に言えって・・・嬉しいんだろ?」

タロ「そ、そんなことは・・・・・」


二人は見つめあい段々顔の距離が近づいていき・・・



ゴッ!


Tはタロに頭突きをした!



タロ「痛っ!何すんだよ!」


T「え?だって嬉しいんだろ?」


タロ「嬉しくねーよっ!てか、なんでそう思えるんだよ!」



T「いや・・・いつも黙って蹴られてたから、てっきり・・・」

タロ「てっきり?」



T「・・・・・マゾなのかな?って」

ヒュ~~~、と二人の間に冷たい風が流れる


タロ「ち、ちげーよ!」


T「・・・・・え!?じゃあ、ホントにMじゃないのか!?」


タロ「ああ!俺はMじゃないの!」


T「そうか、そうだったのか、それは・・・その、悪いことをしたな・・・」


Tはタロを蹴るのを止める


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