羽田くんとうさ子の関係。




「宇佐美ーっ」



「はーい?」





それは本当にいきなりのことだった。




「呼ばれてるよー」



「え?」



待ちに待ったお弁当を目の前にした時だった。




「宇佐美、呼ばれてるらしいから早く行けば?」



「でも、お弁当…」



「先にあっち済ましてきな。待たずに食べてるから」



「そこは待とうよ」



もう、食べてるし。

あたしは軽くため息を吐くと、教室から出た。



あたしを呼んだ人誰だろ…。



「あ、あの」



「え?」


後ろを振り返ると…誰?



知らない頭が坊主の男の子が立っていた。



「あ、あの俺2年生の田島淳って言います!」



「は、はい…」


2年生がなんであたしに?



頭の中が?でいっぱいになる。


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