羽田くんとうさ子の関係。
この時やっと自分の気持ちを認めた。
最初は好きじゃなかった。
好きか嫌いかと言われたら嫌いな方だった。
でも、羽田くんという人間を知ってあたしは自分の気持ちの変化に気がついた。
「で、分かった?」
授業が終わった瞬間、啓子はニヤニヤしながらあたしの前の席に座った。
「何が?」
「自分の気持ち」
「……」
こいつ、あたしの気持ちお見通しだ。
「分かったよ?」
「で、誰を好きになったの?」
「…バイト先の先輩」
「きゃーーっ!バイト内恋愛っ!?」
啓子の盛り上がりは打ち明けたあたしより遥かに高い。
「啓子少しボリューム下げてよ…」
「あ、ごめんごめん」
棒読みの謝りはまったく反省していない様子がすごい分かる。