羽田くんとうさ子の関係。



「何がすごいんですか?」



「絶対誰にも言うなよ?」



「はい!」



元気良く返事をすると、羽田くんはニヤニヤしながらあたしに近づいて来た。


「実はな」



「ツ…」



羽田くんはあたしの耳元で話し出す。



「ちょっと、羽田くん近い」



胸のドキドキがハンパない。



「あ、悪ぃ。内緒話だからつい」



そう謝りつつも、顔と顔が近いあたしたちの距離。



「えっと…それで何ですか?」



近すぎて羽田くんの顔見れないよ…。

あたしは顔を下に向ける。



「あ、話忘れてた。それがな、佐伯彼女がいたんだ」



「え、彼女いたんですか?」



「うさ子も知らなかっただろ?あいついたらしいぞ」



「へー…あたしたちが知ってる人なんですか?」



未だあたしの視線は事務所の床。


< 130 / 223 >

この作品をシェア

pagetop