羽田くんとうさ子の関係。




「原田ちゃんもクリスマスイヴにバイトなんて寂しいね~」



「青木さん…それ、青木さんにもその言葉プレゼントします…」



「……さ、仕事~、仕事~」



「……」




あたしたちは虚しい気持ちを抱えながらバイトをした。







「ふ~…疲れた」


人も少ないし、する事もなくなったし商品を前出ししようかな。


バックから出ると、青木さんもする事がなくなったのか、前出しをしていた。




「青木さん」



「あ、原田ちゃん」



「あたしも前出ししますよ」



「じゃあ、一緒にしようか」



「はい」



あたしはスナック菓子を、青木さんは駄菓子のコーナーの前出しをする。




「ねぇ、原田ちゃん」



「あ、はい」



「羽田くんとどう?」



「…羽田くんは………」



羽田くんの笑顔が頭の中で散らついた。



「…彼女いました」



「え…」



「告白する前にフラれちゃいました…」



空気が重くならないように笑って言った。

ちゃんと笑って言えるかな…。



「……」



何も反応しない青木さんを見ると、頭を下に向けて辛そうな表情だった。

< 151 / 223 >

この作品をシェア

pagetop