恋の魔法と甘い罠
「じゃあなんであのとき……」



そう言って視線をそらして黙ってしまった和泉さんだけれど、すぐにそれが戻ってきて、熱い瞳があたしをとらえる。



「まあいいや。

その代わり、これからゆっくりと身体の隅々まで愛してやるから、あのとき玲夢を抱いたのは俺だってこと、ちゃんと思い出せよな」



そう言った和泉さんは立ち上がってあたしを横抱きにすると、そのまま寝室へ向かった。


そしてベッドの上にそっとおろされる。


和泉さんもあたしを跨ぐように覆い被さってくると、ベッドが少し沈んで小さくギシッと音を立てた。


それと同時にあたしの心臓もどきどきと音をたて始める。
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