恋の魔法と甘い罠
それと同時にあたしの中にも和泉さんの熱を感じて、和泉さんをこんなに近くに感じられることが物凄く嬉しくて、胸が熱くなってきた。



「何泣いてんだよ」



いつの間にか目尻からこぼれていた涙を見つけた和泉さんは、唇で掬うように拭ってくれる。



「だって……凄く、幸せだなって、思って」



和泉さんへの気持ちに気づいたとき、この想いが叶うことはないって諦めていたから、今の状況は夢のようで。


だから、幸せすぎて胸がいっぱいになってしまった。



「好き、です」



溢れてきた想いが口から飛び出すと、中にいる和泉さんの質量が増す。



「あー、もうやべぇって。今、そんなこと言われたら、手加減できねーかも」



吐息を漏らすようにそう言った和泉さんは、ゆっくりと動き始めた。
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