恋の魔法と甘い罠
「何って……もう我慢できねーことを教えてんだけど。それに玲夢だって、もう限界なんじゃねーの?」



和泉さんはニヤリと笑って、熱く潤いを帯びた場所に指を這わせた。



「やっ」


「やっ……じゃねーの。もう準備万端のくせに」


「なっ!」



確かにその通りだけれど、今は、さっきみたいな和泉さんの愛撫についていけるかわからない。


だって、何がなんだかわからなくなるほどに乱れて、意識がどこかに飛んでいってしまっていたんだから。


次あんな風にされたら、そのまま意識を失う気がする。


和泉さんに抱かれているときはそんな風にはなりたくない。


一緒に昇りつめて、そのままこの胸に寄り添いたい。



けれどそのまま愛撫を始めた和泉さんは、あたしの身体がもうくたくたなことに気づいていたのか、さっきよりもやさしく抱いてくれた。
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