丹下 龍太郎は只今留守にしております
ならばいっその事、目の届く範囲で存分に暴れさせてやればいいではないか。

それが龍娘の考案したイベント、『タイマントーナメント』であった。

いわば学園公認の喧嘩祭り。

生徒指導も労せずして目を行き届かせる事が出来るし、生徒達もストレスの発散になる。

一石二鳥という訳だ。

「どうせ丹下は、止めてもこのイベントに参加するだろう?まだルールの制定や開催場所など、細々と決めなければならんからな。それまでの間、方向音痴弟と共にしっかり体育教師にシゴいてもらうといい。奴は肉体面はよく鍛えているが、精神面は未熟極まりないからな」

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