Love...Twins

「美羽がいいと思う人ー？」

そう言ったのは、愛衣恋だった。

「「はーーーい！」」

と皆が手を挙げて、ヒューヒューと歓声が上がっていた。
もぉ、、、あいこぉ、、、
あたしが愛衣恋に目で訴えると、愛衣恋はニヤニヤしてパチっと１つウィンクをした。

「じゃあ、愛衣恋もやろーよー」
「あたしは却下♪もっと可愛い人がやったら？、、、桜咲さん、、、トカ？？」

愛衣恋がそう言うと、皆が亜優ちゃんを見た。
だけど、その後すぐに「いやぁ、桜咲さんは流石にやってくれないっしょ？？」と皆口々に言い出した。

「だよね、桜咲さんちょー美人だし、お嬢様だからメイド服とか似合うと思ったんだけどなぁー」

愛衣恋が残念そうに言った時だった。

「やっても、、、いいよ？」

小さな声が教室に響いた。

「今、、、何て言った！？」

空くんが目を見開いてまた立ち上がった。

「だ、だから、、、やってあげても、、、いぃよ」

亜優ちゃんの顔は真っ赤で、唇を噛みながら俯いていた。

「ツンデレ萌えー」
「まじ！？やったあ」
「イェーイ！薗田と桜咲なんてなにこの女神コンビww」

皆のテンションは絶頂に達して、隣のクラスから苦情がきた程だ。
女子は女子で勇羽がやるからと大騒ぎで、よく表に立ちなんでもやる空くんは以外性も無かったのか誰も騒がなかったからしょげていた。

「カフェの名前はどうする？？」

しょげる空くんを差し置いて、真面目な林くんが言った。

「あぁー、『イケメン・美少女パラダイス（双子もいるよ）』だろ？」

そう言ったのは、さっきまでしょげていたはずの空くんだった。

「おい、それお前が言うかw」
「本当だよ」

でも、あたしは空くんもかっこいいと思う。
実際にモテてるし、何度か空くんのコトが好きな女の子に相談を受けたり、、、、
反感を受けたり、、、ww
ってことも少なくは無い。

「お前らに言われたくないからw」

空くんはそう言った人たちに指をさした。