Love...Twins
今日はいよいよ文化祭だ。
学校は朝から盛り上がっていた。

「亜優ちゃん、着替えに行こっか♪」
「うん、、、」

あたしはメイド服を持って、亜優ちゃんと更衣室へ行った


、、、、着てみたはいいけど、、、

あたしは亜優ちゃんと顔を合わせた。

「は、恥ずかしくない??」

あたし達は初めて着るメイド服に戸惑い、なかなか更衣室から出られずにいた。
でももうすぐしたらお店が開いちゃうし、、、

思いきってドアノブに手をかけて更衣室の扉を開ける。

「亜優ちゃん、行こう!」

亜優ちゃんの手を引っ張って、更衣室から出ると皆の視線を感じた。
ざわめく校舎を突き抜けて、やっと自分のクラスについた。

「美羽、桜咲さん、遅いよー!」

愛衣恋が後ろからあたし達の肩に手をかけた。

「ごめんごめん」

ふと見ると、もうお客さんがいっぱいで、メイド服を着た勇羽と空くんが忙しそうに働いていた。
すると、空くんと目があった。

「お!美羽ちゃん!やべえ超可愛い!」

その声に反応して、お客さんがこっちを見た。

「女の子だ!店の名前はガセじゃないみたいだな。」
「ほんと、2人とも可愛くね!?」

あまりにも皆が騒ぐから恥ずかしくなって空くんを睨んだ。

「もぉ!恥ずかしいじゃん!」
「ごめんごめん」

空くんがあたしの顔の前で手を合わせた。
すると勇羽が御盆で空くんの頭を叩く鈍い音がした。

「おい、空働け!」
「いってぇー」

空くんは痛そうに頭を摩った。
あたしが亜優ちゃんと顔を見合わせて笑っていると、お客さんの呼ぶ声がした。

「すみませーん、メイドさーん♪」
「あっ、はーい」

あたしはメモ帳とペンを持って声のするテーブルへ走った、、、けど、、、

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