Love...Twins
「慶真先輩なんて、不思議な出会いもあるもんだね。」

歌に夢中で聞こえていない愛衣恋に対して、あたしは感心してしまった。
愛衣恋が歌い終わると、あたしはすごいことを思いついた。

「慶真先輩、、、、呼んだら??」

あとからこの発言に後悔することになるなんて、、、

「え??いいの??、、、、でも恥ずかしいからやっぱダメww」

愛衣恋が女の子の顔をした。
女の子だけど、、、笑
でもあたしはどうしても2ショットが見たくて、愛衣恋にねだった。
すると、ついに折れたのか、、、

「んじゃあ、、、いいよ!」

愛衣恋はすぐに慶真先輩に連絡をして、すぐに来てくれることになった。



しばらくすると、部屋のドアが空いた。

「美羽ちゃーーん!」

両手を広げて1番に入って来たのは、空くんだった。

「なんで空まで来たの!?」

愛衣恋は呆れた顔をした。
すると後ろから慶真先輩と、何故か勇羽。
どうやら、勇羽は空くんの家で遊んでたらしい。

「でもまさか兄貴と豊田(愛衣恋)ができてたなんて信じらんねーな」

そう言いながら、空くんはちゃっかりあたしの隣をキープした。
そしてササッと曲を入れた。
なんだか空くんらしい曲が流れ出してきた。
すると、

「美羽ちゃん為に歌います!」

そう言った空くんがあたしの肩に腕を回してきたのだ。

「いやぁー」

ありきたりなラブソングに乗せて空くんが歌い出した。
あたしが肩に乗っている腕を払い落としても、お構いなしに歌い続けた。

「ちょっと慶真!弟さんどうにかしてあげて」

愛衣恋が慶真先輩の耳元で叫んだ。
すると慶真先輩も愛衣恋の耳元で、

「あれは俺の弟じゃねーよ」

そう叫んで2人で笑いあっていた。
お似合いだなー♪

、、、って誰か空くん止めてよー!!
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